IG証券の安全性・動機とスタンス
IG証券の安全性について考察していきます。というのも、筆者は2017年に仮想通貨のトレードにて取引所が不正アクセスを受けたり、取引所が破産したりで痛い目を見ました。そこで国内取引所で安全性が高いとされているIG証券の許認可や信託保全の状況について可能な限り一次情報を確認していきたいと思います。
私は「口コミ」から安全性は判断できないと考えています。
悪い口コミの例で実際の事例では、「アカウントが凍結された。酷い取引所だ」とTwitterに書き込みをしている友人からの相談がありました。事情を細かく聞いて見ると実際には、KYC(本人確認)が無い事を悪用して複数アカウントを開設し、登録ボーナスクレジット(登録すると最初に貰える証拠金として使える性質のモノ)を何回も付与させていました。勿論複数アカウントで登録ボーナスのみを利用し両建てする事は規約で禁止されていました(確実に利益が出てしまう為、IPアドレス等でチェックが入っている模様です)。
一方で良い口コミの例では、取引所から広告料を貰って良い評判だけを周知している場合があります。私のTwitterアカウントもフォロワー数が2万人を超えており、頻繁に広告の依頼が来ます。フォロワー数の多いアカウントや著名人を起用してPRする事自体は別段悪とは思いませんが、ステルス的に行うのは賛同できません。
いずれにしても口コミだけで投資判断をするべきでは無い事は確かです。私自身も口コミを信用して良く調べないで損をした経験があります。それからは情報の裏は可能な限りとる様にしています。では、さっそくIG証券の金融免許から確認していきましょう。
IG証券が取得しているライセンスの確認
IG証券はノックアウト・オプション等、国内業者では珍しい攻めて商品を提供しています。高いレバレッジによる取引(少ない資金を元手に多くの注文が可能)ができる、にも関わらず税制は分離課税で約20%の固定(海外取引所は原則総合課税で実効税率30%以上となる事がある)とメリットもはっきりしていて個人的には好感を持っています。海外FXと国内FXのメリットを両方備える事ができたノックアウト・オプションを金融庁が良く認めたなあ・・・というのが率直な印象でした。金融庁のWEBサイトを貼っておきますので、一度はご自身の目で一次情報を確かめて見てくださいね。IG証券が金融庁から得ている許認可情報は「金融商品取引業者」のPDF内に記載されています。
IG証券の金融庁登録情報
PDFに記載されているIG証券の情報をまとめると以下の通りです(※2021.03.05 時点)。
登録番号 | 関東財務局長(金商)第255号 |
登録年月日 | 平成19年9月30日 |
金融商品取引業者名 | IG証券株式会社 |
法人番号 | 9010401051715 |
郵便番号 | 106-6026 |
本店所在地 | 東京都六本木1-6-1泉ガーデンタワー26F |
代表電話番号 | 03-4520-8500 |
業務の種別 | 第一種金融商品取引業 / 有価証券関連業 |
加入金融商品取引業協会 | 日本証券業協会 / 金融先物取引業協会 |
IG証券は、金融庁に登録されている国内法に準拠した業者である事が確認できました。一先ず何かあれば金融庁に相談したり、問い合わせ窓口もありますので連絡手段もあります。しかし、「良し!掲載されているからOK」という訳には行きません。まずIG証券が取得している許認可の性質がどの様な物か確認するべきです。金融免許には様々な種類があり、取得に至るまでの難易度もピンキリです。この一覧で重要な項目は「業務の種別欄」です。
IG証券は、「第一種金融商品取引業」と「有価証券関連業」を取得しています。これらの免許を取得する為にどの様な要件が必要かを確認する事で、もしもの時にどの様な対応をして貰えるか等がある程度判ります。
ここまででIG証券は金融庁に登録している為ある程度厳しい条件をクリアしている安全性の高い企業である事が伺えます。次回、金融免許と担保している資産状況等について追記していきます。